座布団   

a0106747_15104892.jpgcv:神谷浩史×山口勝平


素晴らしい!面白い原作に芸達者な役者、こんなCDはめったに出ないんじゃないかと思える程に感動した。メインの題材が落語と言う事で、事前の準備が本当に大変だったであろうキャストのみなさんを、まずは心から労いたい。山九亭初助師匠@ミキシンを始め、要@かっぺいちゃん(こちら方面ではお久しぶりですね^^)に相手役の寒也@神谷選手と、演技力充分な芝居巧者が揃って申し分ない配役。男を喰い散らかす妖艶な初助師匠のミキシンはちょっと神経質で偏屈そうな感じがたまらなく上手いし、そんな師匠の落語に一聴き惚れしてリーマンを辞めてまで”押しかけ弟子入り”をする、よく言えば素直で真っ直ぐ、単純で向こう見ずな要をかっぺいちゃんがハギレ良く好演。そんな要を影で支えていくことになる兄弟子寒ちゃんの神谷選手が、落ち着いた男前声(しかも貴重な攻め役)でありながら、時折受けのかっぺいちゃんよりも色っぽい声ですこぶる満足。役を演じるためにかなり練習されたであろう落語のシーンが、まるでBGMのような使われ方で、かっぺいちゃんのモノローグが被さるのが非常に残念!と思えるくらい本当に良く練習されていて、もっと聴きたかったなぁ・・・師匠の「舐める」も要の「じゅげむ」も。私的には、こんなところでミキシンの「三千世界~」の都々逸が聴けるなんて♪と幸せ倍増したし、都々逸と言えば神谷選手がほんの一節だけ唄う声がすこぶる艶っぽくとても良かった。カテゴリーをBLと括るには絡みのシーンもあまりなく、むしろ人間模様が丁寧に描かれているので、普通のドラマCDとして十二分に楽しめる1枚。
原作はまだあるそうなので、是非続きを(役者さんは大変だろうけど)聴いてみたいな。最初はお旦に差し出された褒美(笑)だった香田@大典さんも、しっかりと師匠に惚れていたようなので、もし次回があるなら”プロの女性よりも男の喰い方が上手い”(by寒也)らしいミキシンの喰いっぷりに期待して(笑)、ぐっとアダルトな大典×ミキシンを堪能してみたい。

唯一残念でならなかったのが、これだけの素晴らしい作品であったにもかかわらず、劇中のBGMの中に聴き覚えのメロディーがいくつかあったこと。折角のいい作品だったのにそれだけが悔やまれてならない。折からの不況だし、BLCDと言う一般大衆をターゲットにしてるわけじゃないコアな市場の中で、製作サイドの方にも事情があることは想像に難くない。しかし、視覚的な情報がない分しっかりと聴き込んでしまうドラマCDと言うメディアでは、音楽と言う要素が占める割合は非常に大きい。酔いしれて聴き惚れている所に”冷や水を掛けられる”ような気分は本当に萎える。
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by lovelove-voice | 2009-05-27 15:26 | さ行

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