公使閣下の秘密外交   

a0106747_1015059.jpgcv:浜田賢二×森川智之


外務省の実力者を父に持つ名家出身の新人外交官・白石智宏@ハマケンは、外交官としての優れた知識と人脈に加えて、美貌をも兼ね備え、実姉の婚約者でもある在タイ公使・吉永孝司@もりもりが公使として勤務するタイへ赴任する。そこで目にした吉永の奇行に・・・

いやあ~すばらしいな!ものすごく面白いCDでした。時折、叩き割ってやろうかと思うようなCDに出くわす反面、こんな聴き応えがあるものにめぐり合ったりするから、ドラマCDはやめられない。耳だけが頼りのCDにおいて、何よりも楽しみにしているのはスリリングな駆け引きの会話劇であり、場面を目に浮かばせるようなBGMやSEであったりするわけだけど、もう私的に120%くらいの満足を得た。まず、才気溢れる美貌の公使もりもりが、実に華麗でしたたかで妖しい役どころをうっとりとする美声で余すところなく聴かせてくれるし、ハマケンさんが新人外交官の初々しさと正義感、義兄になる公使に対する尊敬と憧れを持った、真摯な好青年声を実に魅力的に演じてくれて☆
国際問題をまるでゲームを楽しむような余裕を見せながら、次々と的確なカードを繰り出し、不利な状況をも鮮やかに翻してゆく吉永に、吸い寄せられるように惹きつけられて行く白石。それが、外交のテーブルだけではなく、いつしか白石と吉永の間にも繰り広げられていき、じわじわと絡めとられていくあざやかな手腕に、戸惑いながらも抗えなくなっていく。唯一のウイークポイントですら有効なカードとして使いきり、婚約者である白石の姉をも巻き込んでの駆け引きの行方に、最後までワクワクが止まらない。外交問題を絡めたむずかしい題材でありながら、しっかりとした骨組みの物語が根底にあり、心底面白かった。吉永の一見鮮やかな一人勝ちのように見えるエンディング。しかしその裏に、誠実な笑顔に隠し、一途な直球勝負を切り札にして勝負を賭けた白石こそ一番のクセ者であったのではないか?と含みを持たせたハマケンさんの魅惑的な声に、私的にはかなり恋に堕ちました(笑)。いるんだよなぁ~こんな一見好青年に見えて実は惚れるとヤバいタイプの男って。形としては歪んでおり、決して赦される関係ではない今後のこの3人ながら、幸せになって欲しいな・・と聴き終えた後、せつなさとやるせなさに胸が苦しくなるあたり、聴き手の大人度が高いほどぐっとくるものがあるようにも思える。どんな演技プランでお2人がこの作品に臨まれたのか、是非ともフリトでお伺いしてみたかったなぁ。普段あまりフリトは重要視しない方なんだけど、これはなかったのが残念に思えた。

ドラマCDならではの魅力が、これでもかと詰め込まれたこの作品。BLであるばっかりに、広く一般的に推奨できないのが心から悔しいくらい、未聴ならば是非今すぐ!と自信を持ってオススメしたい1枚です
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by lovelove-voice | 2009-02-16 10:19 | か行

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