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マッチ売り   

マッチ売り_a0106747_1523889.jpgcv:小野友樹×野島裕史               安元洋貴×鈴木達央

友人に借りた本に挟まれていた恋文。それは渡せなかったものなのか、宛名不明の恋文の半分。本を返そうと友人を待っていた廣瀬@おのゆの前に、マッチ売りと言ういかがわしい花城@野島兄が現れて・・・

あぁーもったいないなぁ・・・。せっかく面白そうな話なのに昭和のかほりがしなかった、ってのが正直な感想。こう何て言ったらいいのかな?暴力の中の正義とか、うらぶれた底辺の世界にある誠とか、清濁併せ持った昭和の薄汚れた空気感・饐えたにおい・湿り気などがもっと色濃く出ると、マッチ売りと言う婀娜な花やロシア文学なんかのアイテムが生かされた気がするのだけど。キャストのみなさん芝居巧者なので、大きく外れたりはしてないあたりが、また残念なところであるわけで。場末の汚れた華と毒、そんな俗っぽさを醸し出すにはみんな身ぎれいな声でアクがなさすぎました。話的にも中途半端な感じがするので、続きが聴きたいし次作があるなら、もうちょっとウエット感があるCDにして欲しいと思う1枚。



この作品、もっと妖し気なキャストだったらどうだったんだろうね?と考えてみる。基本的には演じ手に敬意を表して、違うキャストだったら・・・とは極力考えないようにしてるんだけど、例えば澤がナリケンさんだったらものすごーく雰囲気出ただろうな~とか、花城がもっと蓮っ葉な感じが出せる人だったりしたらゾクゾクするだろうな~とか。うーん、ミキシンや神谷選手やゆっちーなんかだと毒があり過ぎるか?

by lovelove-voice | 2013-04-02 02:38 | ま行

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