薔薇色の人生   

a0106747_923294.jpgcv:吉野裕行×前野智昭


高校中退→族→ヤク中の挙句にムショ暮らし、と転落人生の見本みたいな人生を送ってきた百田(モモ)@よっちんは、家も家族も友人もすべて失い、ついに川へ身を投げようと金網によじ登っていた。そのとき偶然通りかかった警官・浜渦(ロン)@まえぬと出会い、「一緒にがんばりましょう」と正論で百田を諭すロンに腹を立て、無理やり躯を繋げたモモだったが・・・。

「薔薇色の人生」ってなんとなくベタ臭いタイトルだなぁと感じたのと、2枚組で聴くのに時間が要るな(どんなCDでも初回は一気に聴きたいタチなので)と思ったことで、入手してからなかなか手が伸びなかった作品だったんだけど。あぁーしっかり時間かけて聴いて良かった!今までもアホっ子・ブリ受け・男前といろんなよっちんを聴いたけど、こんなくたびれたクズでだらしない役を演じるよっちんは初めてで、とても魅力的に愛しく聴けた。もうどうしようもない野郎なんだけど、どこか人懐っこくあったかい感じが泣けて泣けて・・・。ちょっと抜いた間の取り方とか軽い感じのニュアンスが絶妙で、ウエットなんだけどウザくならない。元々上手い役者さんだと思っていたけれど、こんなに心惹かれるよっちんは「SASRA」以来かな。
そして熱演賞のまえぬ。まえぬを初めて聴いた時に感じた真っ直ぐな印象を”これこれ!”と思い出させる演技で嬉しかった。頑なさと不器用さの中に見え隠れする情の深さが、ダメダメなモモを救うと言うより赦して支えて行く。いつもはあまり感情を顕わにしないロンが、病院で声を荒げ真摯に心情を訴え、そして穏やかに語りかけるシーンは心底胸に響いた。ポジション的には受けなんだけど、どこか父性愛のような懐のあたたかさを見せる、こんなまえぬもいいなぁ♪
脇を乃村さんや増谷さんなんかに固めていただいているのも嬉しい限り。テーマも重いし尺も長いので、じっくりと腰を落ち着けて時間をかけ、しっかり聴いて欲しいおすすめの秀作です。
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by lovelove-voice | 2011-05-05 09:26 | は行

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